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試乗祭り

最近、仕事に遊びにと忙しく更新が滞っておりましたが、そんな中でもポール君と箱根や千葉に走りにいったりして順調に交際は進んでおります。ただいま走行距離1700kmくらい。コーナーが楽しくてしかたありません。そうやってポール君ばかりかまってやってたせいか、近頃W子の調子がイマイチ。いちおうそこそこ乗ってはいたんですが、ちょっと前からときどきギアが上に入らなくなるのです。詳しくは診てないですが、オイルが減ってるのかクラッチ自体が寿命なのか？どちらにせよリアタイヤがそろそろヤバいっつーかすでにスリップサインくっきりなので、近いうちにバイク屋に持って行くつもりです。

そんな中、先日の千葉ツーリングでBMWのK1200だったっけか？とにかくBMWでイチバン速いバイクに乗ったり、昨日はモトコルセの試乗会でいろいろと乗ってきたので軽くインプレでも書こうかと。

BMW・K1200
BMWでイチバン速いバイクっちゅーことでどんなもんかと乗せてもらいました。エンジンっつーかまるでモーターで動いてるようなスムーズな加速。高いギアでも低回転から余裕で加速してくれるもんだから逆にギアの選択がわからない。そして今何速なのかもわからないw。サスも独自のデュオレバーだっけか？のおかげでコーナリング中にブレーキかけても挙動が乱れない。ABSやグリップヒーターもついてるし、手もとのボタンひとつでサスセッティングできたりとハイテクの塊のようなバイク。そしてポジションはネイキッドのような上体が起き上がる感じで超楽チン。鼻歌でも歌いながらもの凄いペースで高速や峠を走れちゃう恐ろしいバイク。工業製品としての完成度はもの凄く高いと思った。でも乗り味は正直ツマランかった・・・俺にはまだ早いバイクみたい。

MVアグスタ・F4-1000SC
モトコルセのコンプリートカスタム車。ルックス、スピード、サウンドとどれをとっても官能的の一言。とくにサウンドはオルガンマフラーとも呼ばれる4本出しから吐き出されるフォォォーンといった高音が頭のてっぺんに響いて酔いしれるほど。もちろんマフラーはモトコルセのが装着されているのだが。ポジションもレプリカとはいえ。超前傾のポール君に馴れてしまった俺には全然楽だったw。絞り込まれたタンクとステップの間に足が見事にジャストフィットし、いまだかつてないバイクとの一体感を味わえる。タコメーターの針もスロットルの動きに合わせてビュンビュン動き、走る前から脳内麻薬ドバドバ出そうな感じ。で、走らせてみるとしっかりと低速トルクもあって以外と扱いやすい。かといってスロットルを大きめに開ければ例の美声を響かせて猛烈な勢いで周りの景色を遥か後方へとぶっとばしてくれる。これはヤバい、クセっつーかメロメロになってしまいそうなほど魅力的で面白い。とても手の届く値段ではないけれど、それだけの価値はあると思った一台。セルスイッチひとつで非現実へと連れて行ってくれる魔法の絨毯。

MVアグスタ・ブルターレ1000
F4のネイキッド版。今だとストリートファイターってことになるのかな？ノーマル車とモトコルセカスタム車があったけれど、時間が無くてノーマルしか乗れなかった・・・残念。こちらはF4と違って1本出しマフラー、しかもノーマルだったけれど充分イイ音奏でてた。ポジションもアップハンドルなので上体はかなり起き上がる。ビューエルのSシリーズみたいな感じ。そしてやはり素晴らしい加速。ブレーキがちょっと弱いかなとも感じたけれど、それは上記のF４に乗った後だったからであろう。ポジションが楽なぶん街中でも気負わずに振り回せる。勝ち気なイタリア娘を股の下でヒーヒー言わせたいSなあなたにオススメの一台w。

カジバ・ラプトール650
スズキのSV650のエンジンを積んだネイキッド。実はこのバイクが試乗会の本命だったりしてw。というのもこれを欲しがっているSV400乗りの友人がいるので。ってわけでその友人を後ろに乗せて（大型免許持ってないので）の試乗。ポジションはネイキッドといえどもやや前傾、ちょうどドカのモンスターみたい。乗り味はまさにSVだった。良く言えば穏やかで乗り易い、悪く言えばかったるい感じ。ブボボ〜ンって音もまさにSV。まぁ車体は軽いし、足付きもそれなりに良い（俺には足付きの悪いバイクのほうが少ないが）し、取り回しもしやすいので大型初心者にはオススメできる一台かと。ところどころに安っぽさを感じるパーツもあるが、街中ではほとんど見かけないバイクなので、所有欲もそれなりに満たせるんじゃないかと。でも正直SV400との差があまり感じられなかった・・・w。

ドカティ・ムルティストラーダ1000
ドカのデュアルパーパス車。試乗車はモトコルセがカスタムして排気量も1075ccくらいにアップされていた。ポール君と同じエンジンなのでボアアップでどこまで変わるのかということと、スリッパークラッチが標準装備なのでその効果に興味津々。ポジションは上体直立のオフ車ポジション。ハンドルも狭いものに変わっているっぽく、俺だとピグモンみたいな体勢になる。走り出してみるとボアアップの恩恵で低速トルクがかなり太くなっているのがすぐにわかる。ポール君だとガクガクしてしまう回転からの加速も普通にこなしてくれた。そしてスリッパークラッチ。いちおう説明しておくと、スリッパークラッチとはエンジンブレーキがかかり過ぎた場合に自動でクラッチを滑らせてシフトダウンをスムーズにしてくれる機能を持ったクラッチ。普通のクラッチだとクラッチを繋ぐ前にスロットル捻ってエンジンの回転を合わせるわけだが、それをしなくても同じような効果になってくれるわけである。で、実際に効果のほどはというと、やはり自分で回転合わせるよりは多少ギクシャクする。あくまでも補助的なものとして、緊急時や2段落としとかする場合以外は自分で回転合わせたほうが良いと思う。俺もポール君につけたいなと思っていたけど、乗ってみたら別にいらねぇなと考えが変わってしまった。だって高いんだもん・・・w。ちなみにムルティは楽チンで乗り易いうえに速かった。峠でも下手なレプリカは余裕で食えるし、スーパースポーツ集団に混じってのツーリングも普通にこなせてしまうのではないだろうか？そして周りは疲れた顔してきても平然としてられるのだろう。各方面からその評判のよさは聞いていたが、確かに評判通りのイイとこ取りな一台であった。

と、あいかわらず文才＆表現力の無さがモロ露呈なインプレとなってしまったが、貴重で高価なバイクをいろいろと乗れてかなり楽しかった。乗りそびれてしまったバイクもまだ何台かあるので、また機会があったら是非行きたいと思う。そんなわけで今週末はモーターサイクルショーに行ってこよっと。

バイク馬鹿の願い

久しぶりに暖かいっつーか暑い日だったせいか、今日はやたらと虫が飛んでいた。スクーターで走っていても虫が顔にバシバシ当たってきて迂闊に口を開けられないくらい。信号で止まって、ふと上着に目を落とすと何匹も虫がくっついていたりするしさ。これからどんどん暑くなっていき、それと比例するように虫が増えていったら、今年の夏が終わるころには地球はナウシカの世界のようになってしまうんではないか・・・とまではさすがに思わないけど。しかしこんな冗談を考えてしまうほど虫が多い一日だった。

さて、俺は古い（主に60年代）バイクが好きなのはそこそこ付き合いのある人は知っていると思うが、特にここ最近では国産っつーかホンダ製カフェレーサーが気になっている。特にCRなんかはいまさらながらにスゲーカッコイイなぁ〜と。やや角張った細長いタンクにミッキーマウスのようなDOHCエンジンの組み合わせがほんとカッコイイ。俺が高校入って、原付免許を取ったときに丁度この時代のレーサーをイメージしたドリーム50って原付が発売されたんだけど、金銭的な理由やその時代の俺はクラシックバイクに興味無かったこともあって、結局ストマジを選んでしまった。別にストマジもストマジで面白かったけど、今にしてみれば無理してでもドリーム50買っておくんだったなぁとも思う。さすがに今は原付じゃちょっとって感じだけど、125くらいでもっかい作ってくれたら本気で買ってしまいそうだ。もしくはクラブマンをセパハン、バックステップ、シングルシートにして、赤フレームに銀色タンクってカスタムをしてみたい。ってそんな金どこにもないんだけどさ。せめてホンダ党の彼女がXLからクラブマンに乗り換えてくれたら・・・って自分勝手なことを願っていたりする今日この頃。もちろん彼女には内緒だけどね。

アメリカンスピリット

突然だが国産アメリカンってのは何だか好きになれんのよね。ハーレーに比べると音も鼓動も小さくてどうしてもショボく感じる。それなのに見た目はしっかりアメリカンしてるもんだから余計にニセモノっぽく見えてしまうのよ。乗ってる人にはもの凄く失礼だとはわかっているけどさ。メーカーが日本の制度と交通に合ったものを真面目に作った結果だろうと思うし、乗ったことないけどハーレーよりも全然乗りやすい（少なくとも日本では）だろうとも思う。それにそんなこと言ったらWなんてもろにトライアンフのパクりだろって意見もごもっともである。でも現実的に国産アメリカンってハーレーへの繋ぎとして乗られてることが多いよね。繋ぎだから大事にしてないとは思ってないけど、いつかはハーレーって思いながら乗ってる人多いんじゃないかな？それに比べるといつかはトライアンフって思いながらWに乗っている人って少ないと思う。少なくとも俺はそんなこと思っていない。そりゃトライアンフも欲しいとは思うけど、Wを手放す気はまったくない。だって現行ボンネビルよりWのほうがずっと英国車っぽいんだもん。なんせWが本場イギリスでヒットしたせいでボンネビルの発売が早まったくらいですから。でも国産アメリカンはアメリカでヒットしてないでしょ？

ようするにマネをマネのまま終わらせるか、オリジナルを超えるくらいまでやり抜くのかの違いじゃなかろうか？といってもハーレーを超える国産アメリカンってどんなんだろうって考えてもいまいち想像できない。それに本家のハーレーでさえ最近のモデルは音も鼓動も控えめになっちゃってるしね。だったらマネするんじゃなくて日本人にしか作れないようなアメリカンを作って欲しいと思うわけさ。V-MAXなんかがイイ例だよね。ま、いわゆるアメリカンってのとはちょっと違うけどさ。でもV-MAXは海外でももの凄くヒットしているし、あれはカッコイイなと俺も思う。もう時代遅れと言われてもいいってか確実に時代遅れなバイクなのにいまだに多くの人を惹き付ける魅力があるよね。国産アメリカンが必要ないって言ってるんじゃないのよ。扱いやすかったり足付き良かったり頑丈だったりたくさんイジれたりってイイところもたくさんある。ただハーレーを超えてやるぜ！とかスゲーもん作ってやるぜ！とかいったスピリットを感じる国産アメリカンがないのが嫌であり残念なのよね。

エンフィ軍団来襲！

昨日も昼飯を食いに彼女とスーパーレーサーに行ったのだが、途中からロイヤルエンフィールドに乗った集団が40人近く来店。東雲のライコランドでオーナーズミーティングがあったらしく、そのまま流れてきたようだ。事前に店には連絡があったものの予想以上の多さで店内満席。この店にこんなに客が入ってるのは初めて見た。（笑）

ロイヤルエンフィールドはインド製のバイクであるが、元はイギリスのメーカーだったのでバイクも英車の雰囲気がある。昔からほとんど変わらない設計のおかげで新車で買える旧車として最近ではなかなか人気のようだ。国産車と同じくらいという外車にしては低価格ってのも魅力のひとつ。ただやはりマニアックなバイクなだけにカスタムパーツも少ないようで、今日集まったバイクもほとんどノーマルか、少し手を加えた程度。一台だけならば目立つバイクなのだが、これだけ集まってしまうとどれも同じに見えてしまって正直つまらない。その古めかしい雰囲気は好きだが、俺の欲求に応えてくれるバイクではないと思った。

ちなみにこれだけの台数だったのでほとんどが店の周りの道路に停めていたらさすがにおまわりさんが来て注意された。

愛車選択の自由、アハハン。

前の型のBuellであるS-1に乗っていた会社の同僚が、最近HONDAの現行XRモタードに乗り換えた。オフだかモタードだかの草レースを観に行った際にその空気にヤラれてしまったらしい。ちなみに排気量で言うと4分の1にスケールダウンとなる。せっかく大型を持っているのにもったいないと思う人もいるだろうが俺はそうは思わない。「大型免許を持っているんだから大型しか乗らない！」って人よりも「大型免許は持っているけど、とにかく好きなバイクに乗りたい！」って人のほうがよっぽどカッコいいし、バイクライフを楽しめると思う。選択を広げるための大型免許が逆に選択を狭めていた・・・なんてことになったらそれこそもったいない話だ。果たしてあなたは大丈夫だろうか？

ま、乗り換えじゃなくて買い足しができれば何も言うことはないんだけど・・・ねぇ？

Buellに試乗

仕事の後輩がBuellを買ったので納車日にさっそく試乗させてもらった。ちなみにBuellとはハーレー傘下のメーカーで、ハーレーのエンジンを使ったスポーツバイクを作ってしまうチャレンジャーなメーカーである。んで後輩が買ったのはXB9S、LIGHTNINGって呼ばれるやつだ。Buellのラインナップは大きく二つに分けられる。それがこのLIGHTNINGとFIREBOLTで、それぞれ1200と900の排気量から選べる。セパハンや後ろに下がったステップ、フロントカウル等の装備でスポーツ走行向けなのがFIREBOLTで、LIGHTNINGはハンドルやステップの違いで楽なポジションとなっており街乗りに向いた造りになっている。

さて、実際に乗ってみて一番の感想はすごく扱い易いということ。楽なポジション、レスポンスの良いエンジン、充分なパワーでどんな走りにも応えてくれそう。ハーレーというとクセがあって扱いづらい暴れ馬みたいなイメージがあるが、新しいBuellはしっかりと調教されたサラブレッドのように感じる。ほんと拍子抜けするくらい良い意味で普通のバイクだった。実は前の型のBuellにも乗ったことがあったのだが、こっちはかなりクセがあって全然乗り方がわからなかったというトラウマがあったもんだから余計に驚いた。ただニュートラルにかなり入りづらいのは変わってないようだ。（笑

というわけで新しいBuellはなかなか面白かった。ルックスも技術も個性的で俺好み。自分のバイクでもないのにこれにはあのメットが似合うなぁ、こんな服着て乗りたいなぁなど考えてしまった。ただしこのバイクにハーレーのイメージを求めてしまうとがっかりするかもしれない。そこらへんは良くも悪くも今のバイクといったところか？

CLUB SR

木曜の祝日に台場で開かれたSRのイベントにカフェSR乗りの友達と行ってきた。ちょうど昼時についたのだが会場はすでにSRが見たこともないくらい止まっていて、そのほとんどがどこかしらカスタムを施されている。その方向性も様々で、カフェ、トラッカー、ホットロッド、アメリカン、ノーマルルックetc・・・。そしてそこに集まった人々もバリバリに上下レザーでキメてる人からHipHopな感じの人まで様々。会場にはSRカスタムを得意とするショップのカスタム車両＆パーツが展示や販売されていたり、トークショー、トリッカーやサイドカー等の試乗＆デモンストレーションがあったりでなかなか楽しめた。（写真はオレンジブルーバード製のシーリーSR、SRの面影が残るのはエンジンくらい。でもスゲーカッコいい。）

SRは今年で発売26周年になるのだが、これだけ長い年月をかけて多くの人々に愛されているバイクは世界でもSRだけだろう。単気筒独特の鼓動感、シンプルゆえの豊富なカスタムバリエーション＆イジり易さ。台数だけならばカブが世界一だろうが、ファンの多さではSRが一番のはずだ。ファンがメーカーを支え、メーカーがショップを助け、ショップがファンを後押しするといった循環が上手く成り立ってこその26年。俺のW650もそれくらい長い間作り続けてほしいと思うが、それだけ長い間ほとんど形を変えずに作り続けるというのがどれほど難しくスゴイことか・・・。日本はもっとこのバイクを誇ってもいいと思う。

生まれ変わったSR

北海道から帰ってきた友人のSRに乗ってみた。北海道に行く直前に510ccにアップしてたのでどれだけ変わったか楽しみだったのだ。

さて、実際に乗ってみたらまるで違うバイクのよう。トルクが太くなって走り出しの心細さが無くなっていたし、マフラーをペイトンからオレブル製に変えて同店でセッティングもしてあるおかげで気持ち良く上まで吹け上がる。東雲のライコまでバイクを交換して行ったのだが、曲がるし回るし音イイしでかなり楽しいバイクになっていた。

しかしやっぱりセパハンはイイ。カッコはもちろんだが、乗っていてバイクとの胃一体感があるし、あの前傾姿勢をとるとついついヤる気がでてしまう。俺は個性を出すためにあえてセパハンにしないでカフェカスタムを進めてきたが、今日はちょっとその方針がグラついた。といってもやはり犠牲になるものも多いのでセパハンにはしないと思う。ただ俺の理想としているポジションのステップが発売されれば悩んでしまうかも。

元はと言えば俺がこの世界に引きずり込んだのだが、今となっては走る距離もかけるお金もすっかり抜かれてしまったようだ。